Beatorajaの24鍵モードを開発しています

こんにちは。exclusionと申します。

私は現在、新しいBMSプレイヤーである beatoraja の24鍵モードの開発と、譜面フォーマットやゲーム仕様の検討を行っています。 簡単に言うと、近々BMSキーマニ風の譜面を作成して遊ぶことができるようになります!

【追記】beatoraja 0.5がリリースされ、遊べるようになりました! 遊び方の説明はこちら。

f:id:excln:20170827071122j:plain スクリーンショット*1

beatoraja

github.com

beatorajaは両替侍さんにより開発中のオープンソースBMSプレイヤーです。 Javaで動作するためWindows以外でも遊ぶことができ、また、比較的LR2から移行しやすく、最近の本家にもあるようなプレイオプションが充実していること、後述するBMSON形式に対応していることなどがウリです。 こちらで24鍵モードの実装をさせていただいております。

譜面形式

BMSの後継フォーマットである BMSON で記述します。 BMSからBMSONへの変換は容易に行えるため、既存のBMS楽曲で24鍵譜面を作成することができます。 また、BMSONはJSONに基づいており、新たなゲームモードの追加やノーツごとに情報を付け加えるなどの拡張が容易です。

譜面の編集は、拙作のBMSON編集ソフトである BmsONE で対応予定です。

既存の24鍵フォーマットとの違い

既存のBMS派生24鍵フォーマットもいくつか存在するようなのですが*2、おそらく根本から仕組みが異なるため、beatorajaやBmsONEでの対応予定はありません。 最も有名と思われるドレミマニアはキー音のかわりにMIDIで音を鳴らすため演奏感は抜群ですが、ハードウェア音源でなければ音声遅延が非常に大きく、また、アーティストの意図した音を出しづらいといった問題があります。

私の提唱する方式では単にノーツを24レーン(+ホイール)に割り当てるため、BMSと同じ環境で遊ぶことができます。 ただ、この方式では間違ったキーを押したときに「間違った通りに」は音が鳴らないため、演奏感に欠けると感じるかも知れません。 少なくともキーマニの醍醐味であるアドリブや音を手掛かりに譜面を把握することは難しいですね。 この課題については、近くのノートのピッチをずらして鳴らすなどのプレイヤー機能を実装して改善する予定です。

今すぐ遊びたい方へ

beatorajaをソースコードからビルドすれば一通りプレイできます。*3 詳しい説明と、これまでに作成した差分譜面(低難易度譜面が不足しているためキーマニ経験者向けですが…)は次のスプレッドシートにまとめてあります。

docs.google.com

PCキーボードでのプレイは現実的でない*4ためMIDIキーボードを用意してください。キーマニの専用コントローラが使えるかどうかは不明です。(持っていたら試していただけるとありがたいです)

あと、譜面作成については開発中のBmsONEをソースからビルドして使うことになります。こちらは早いところ新バージョンを公開したいと思います。

今後必要なこと

  • 判定システム・ゲージ増減量などのゲームバランスの調整 - 今のところ、本家からかけ離れない範囲で私個人の感覚で調整しています。詳細は上のスプレッドシート参照。今後皆さんに意見を募りたいです。
  • 難易度の段階数の検討 - 6段階じゃ足りなくない?とか、REALモード基準ではレベル1ですでに難しすぎるとか。これも意見を募りたいです。
  • スキンの作成 - とりあえず24鍵版デフォスキンを本体に入れてありますが、画面のレイアウトやBGAの見せ方など工夫したいですね。レイアウトを大きく変えた場合は外部スキンとして提供したほうが良いかもしれません。 【追記:desout2さんがLITONE5スキンの24鍵バージョンを作成して下さっているようです!】

*1:曲:AIRSHAVER (mommyさん)

*2:資料:その他プレイヤー&ツール - BMSまとめ @wiki

*3:混乱を避けるため、beatoraja公式版以外のバイナリ配布は行っていません。

*4:特にbeatorajaではライブラリの都合で端っこのキーが反応しないことがあります。MIDIキーボードがあればDPBMSにも役立ちます。